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今月の法話

衆生の心けがるれば土もけがれ、心清ければ土も清しとて、浄土と云い穢土と云ふも土に二つの隔てなし。只我等が心の善悪によると見えたり。

『一生成仏鈔』

日々失われてゆく自然の姿を見るにつけ、そして日々繰り返される悲惨な出来事を知るたびに、幸せの追求と云いながらも、この地球を 「悪」 へと変えている張本人は、結局は我々人間なのだとつくづく思う。もしも、人間なんていう者がこの世に生まれてこなければ、この地球はどんなに美しい 「御佛の国=浄土」 であっただろう。譬えば、人間以外の他の総ての生き物は、いつも我が本分を尽くして自然のままに、あるがままにこの世界に生かされて、自分の為に犠牲になってくれた生命を我が身の中に生かしながら、それぞれが御佛の魂の一部を生きているのに、人間だけが御佛より与えられた本来の目的に見向きもしないで、ただ目先の欲望の為だけに自分の生命さえ 「殺す」 のである。とても哀しいことだけれど、本当はそんな人間の存在がこの世を 「穢土(えど=けがれた世界)」 にしているのだ。だから日蓮大聖人は、苦しみ多きこの世界を御佛のおわす心豊かな国=平安楽土とする為に、私たちの “心のありよう” を常に御佛の心に通じる 「善」 へと誘(いざな)う 「御題目の信仰」 をお広め下された。私たちの心が悪意におぼれてしまえば、私たちの周りに悪者が集い、この世界は悪土となる。私たちの心が善意に目覚め清らかになれば、同心の者が集い来る素晴らしい世の中となるだろう。 「浄土」 は他所に求めるのではなく、実は私たちの心の中にこそ常に在ることを、そして、その “心のありよう” がこの世界を 「善」 にも 「悪」 にもすることを、大聖人様は私たち “幼き佛” にお教えくださったのである。

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